Garnet~大好きの伝え方
「よし」

とやがて悠里くんが膝を叩いた。

「全ッ然わかんない」

「ぷ、なにそれ。反則だよー反則ーぅ。ぶーぶー」

「いやでも、そう言われたって僕も超能力者じゃないんだし」

強くない力で悠里くんをはたく麻里亜ちゃんが、そして、ねっ? と私に振ってくる。

「悠里ってば全然私のことわかんないでしょう? ほーんと、加奈ちゃんが思うほど私達もすんなりじゃないんだよん」

「え、あ、うん……」

そりゃ……今のはどうしようもないだろうし……

「でも羨ましいのはやっぱり羨ましいよ。どうしたら二人みたいに、お互い通じ合えるのか……すごく知りたいな」

一緒にいてギクシャクしないのが羨ましい。

一緒にいて沈黙が生まれないのが羨ましい。

一緒にいてあまりにも自然なのが羨ましい。

どうしたら、私とヨシは二人みたいに上手くやれるんだろう。

麻里亜ちゃんと悠里くんを見てると、そんなことばっかり考える。

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