キミ座




―――…意味がわからない。



それを言葉にすれば、
彼はふ、と笑い。



「……君は、星みたいだ。
この暗闇の中にいるから
更に輝きが映えている。」


なんて、有り得ない言葉を
私にかけた。


どうせ、この人、彼女でも
欲しいのだろう?


こんな時間帯だから、
フラれてとぼとぼ
歩いてたのかもしれない。


こんな人気のないところに
たまたま女がいたから
声をかけたんじゃないのか?


それで、今私が帰ろうとしたから
引き留めようと
こんなことを言って
機嫌でもとりたいのだろう?

















――――――頭に浮かんでくるのは
そんな事ばかりなのに。




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