キミ座





にっこりと、柔らかい笑みのまま
静かにそう告げた彼。









―――――――…見事に思考を
狂わせてくれたものだ。

















「……う、…」



………………嘘でしょ?



「ん?」


「帰る時…人なんて
見たことない…」


「嗚呼、逆方向だからね?」


「っ、…」


「後、暗闇じゃない時にも
試しに何度か行ったけど
君はいなかったんだ。」


「なっ…」





………何でそこまでして
私を気にするのだろう。









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