この恋、もう一度〜中学生から大人になっても〜
思い通りの位置に決まると、とっても快感。
ところが、一本だけ、マーカーにすってしまった。
その反動でボールは陸上部の練習スペースへ転がっていった。
私は慌ててボールを追う。
やっと、追い付いた。
「宮田はよく決めるなぁ。練習にも真面目だし。」
ボールに夢中になっていた私は顔をあげると目の前に津田先生がいた。
「ありがとうございます。」
突然誉めてもらったことに、ドキドキしながら答えた。
「次の試合、来週だって聞いたよ。出れるといいな」
先生は笑った。