この恋、もう一度〜中学生から大人になっても〜
禁断
私が顔を上げると、
先生は、
「落ち着いたか?」
と笑ってくれた。
「はい。すみません、突然、泣きだしたりしてしまって。」
「気にするな。誰でも泣きたくなるときはあるんだから。」
「ありがとうございます。」
「でも、本当に無理をして、倒れてしまってはいけないんだから、いっぱいいっぱいになる前に、誰かに甘えなさい。」
先生は、ちょっと恥ずかしそうにしている。
先生は、どうして私のことをこんなにも気にしてくれるの??
私には笑うことしかできないのに、笑えなくなった私なんて価値がないのに。