この恋、もう一度〜中学生から大人になっても〜
「紅茶派?」
「はい。」
「よかった。入れてからさ、コーヒー派だったらどうしようっておもった。」
ニコッと笑う先生は、とってもカッコいい。
マグカップを持つ手さえも見惚れてしまう。
「先生。」
「ん?」
「…ありがとうございました。泣いたりしてすみません。」
「気にするな。もう忘れた。それより、俺が入れた紅茶をちゃんと飲みなさい。」
先生は何も言わないでくれる。
でも、わかってくれてる。
先生、ありがとう。