この恋、もう一度〜中学生から大人になっても〜


「紅茶派?」

「はい。」

「よかった。入れてからさ、コーヒー派だったらどうしようっておもった。」


ニコッと笑う先生は、とってもカッコいい。


マグカップを持つ手さえも見惚れてしまう。



「先生。」

「ん?」

「…ありがとうございました。泣いたりしてすみません。」

「気にするな。もう忘れた。それより、俺が入れた紅茶をちゃんと飲みなさい。」



先生は何も言わないでくれる。


でも、わかってくれてる。


先生、ありがとう。





< 88 / 220 >

この作品をシェア

pagetop