イケメン御曹司とラブ甘同居
俺…

こんなふうに、腹が立ったのは…初めてだ。



なんとなくできた友達は、なんとなくの付き合いでしかない。(渉は別だけど)


でも実乃里が、ああやって俺にぶつかって来ることで…

人間としての俺が、目を覚ますんだよ。



俺のそのスイッチを…

実乃里が押してる気がする…



だから、いつも調子が狂う。



はあ…

どうしちゃったんだ、俺…


こんな性格じゃなかっただろ…




「…ただいま」

「わっ」


突然、後ろから実乃里の声が。

びっくりして、思わず立ち上がってしまう…



「…びっくりした」

「……どうしたの?」

「え、いや…ちょっと飲み物取りに…」

「そう…どこか行くの?」

「え?行かないけど、なんで?」

「だって…髪濡れてるってことは、お風呂入ったんでしょ?」
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