イケメン御曹司とラブ甘同居
「…電話だ」


実乃里は手を止めて、携帯を手に取り電話に出る。

俺は手を動かしながら、耳を傾けた。




「もしもし?あ、虎之助」




あのひょろひょろから?



「うん…今日はありがとね。……ううん、こっちこそ・・・あ、ブレスレットもありがとう!」


ブレスレット…?



一瞬手を止めて、実乃里の手元を見つめる。

実乃里の右腕には、ブレスレットがつけられていた。



もしかして…

あいつからの、クリスマスプレゼント…?





「そっか……明日気を付けてね。……うん、帰ってきたらまた遊ぼう!うん、じゃあね♪おやすみ」


電話を切る実乃里。

そしてまた、俺の隣に来て、洗い物を始めた。



「ブレスレット…」

「ん?」
< 232 / 391 >

この作品をシェア

pagetop