イケメン御曹司とラブ甘同居
「………ぁ」


突き当りの部屋を開けると、中には南朋がいた。




「南朋…あ、あたし……」

「実乃里…」


南朋は私を、真っ直ぐ見つめた。




「実乃里…俺、思い出した…」

「…南朋……」


南朋の手には、絵の描かれた画用紙。


聞かなくてもわかった…

それは私が描いた絵。


私が描いた…私と南朋の絵。




「私も思い出した…」


私は…

昔…




南朋とここに住んでた・・・




いつも一緒だった…


毎日楽しかった…




『ミノリ、ナオとけっこんするの』








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