イケメン御曹司とラブ甘同居
山をのぼりながら、実乃里は俺の腕や手を叩いた。




『もーさきにいく!』

『おい、まてよっ!』


坂道を、先に駆け上がっていく実乃里。




『あっ……!』




数メートル先を走っていた実乃里が、足を滑らした。

夕方少し雨が降ったから…地面が濡れてたんだ…




実乃里の体は、地面に叩きつけられ、俺の方に転がってくる。




『あぶないっ!』


俺は実乃里をうけとめようと、その場で屈んだが、

背負っている重いリュックに、体重をもっていかれ…

実乃里を受け止めたと同時に、俺も転げ落ちた…




ミノリっ…………!


実乃里の体だけが気がかりだった。




ドフっっ



!!!!


頭にかなりの衝撃。

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