イケメン御曹司とラブ甘同居


そんなことを考えていると、あっという間に頂上に到着。




「早!」

「ハハ。この山が、どんだけショボイのかってことだな」


南朋はそう言って、背負っていたリュックからテントを出した。




「実乃里は、懐中電灯照らして」

「はーい」


大きめの懐中電灯を、南朋の手元に照らす私。


南朋は、さっとテントを組み立てて、

おまけに火までおこしてくれた。







「すごい!手慣れてるね」

「小学校のとき、ボーイスカウトやってたから」

「あ、そうなんだ」


こういうこと…ささっとできるなんて・・

なんかかっこいいなぁ…




「コーヒー飲む?」




「あ、私がいるよ」


南朋がおこしてくれた火でお湯を沸かし、コーヒーを入れた。

そして2人で肩を並べて、コーヒーを飲む。



「やっぱりちょっと寒いね」

「ああ。寝袋とは別に、毛布もってきてよかったな」
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