イケメン御曹司とラブ甘同居
「お母さんから預かった手紙…読ませてもらったよ…」




向かいのソファーに腰かけて、裕一郎さんは、足を組みながら座った。

あの男はというと…部屋の壁にもたれ掛かりながら、立ったままだ。


無視無視。




「実乃里ちゃん…これからはこの家で暮らさないか?」

「え…」


思いがけない裕一郎さんの言葉に、驚きを隠せない私。




「お母さんからの手紙に…『君の面倒を見てほしい』と、書いてあった。せめて高校を卒業するまでは…」

「お母さんから…」

「ああ。実乃里ちゃんのことが、お母さんはやっぱり心配だって…せめて、友人である私の側に置いといて欲しいと…」

「・・・・」


お母さん…




「君さえ良かったら…すぐにでもここに引っ越して来ないか?それと、学校にもちゃんと通って欲しい…」

「!」
< 65 / 391 >

この作品をシェア

pagetop