イケメン御曹司とラブ甘同居
私は涙を拭きながら、裕一郎さんを見つめる。



「なにもしないでこの家にご厄介になることは…やっぱりできません。だから…私になにか仕事をくれませんか?家のこととか、なんでもいいんです」


私がそう言うと、裕一郎さんはキョトンとした顔をする。そして…




「ふ、あはは…」




目を細めて、笑い出した。




「君は、お母さんにそっくりだな」

「え…」

「いや、なんでもないよ」


裕一郎さんは、そう言って足を組み直した。




「じゃあ、実乃里ちゃんには…南朋のお世話を頼もうかな」

「!」
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