イケメン御曹司とラブ甘同居
振り返り、裕一郎さんに近づく私。

裕一郎さんは、不思議そうに私を見つめる。




「…お母さんが、生前私に話そうとしていたことって…一体なんなんですか?」

「!」


それを聞くことと、裕一郎さんに手紙を渡すために、ここに来たんだから…





「…それはまだ言えない」

「え…」


深刻な顔をする裕一郎さん。




「今はまだ言うときではないよ。お母さんからの手紙にも、そう書いてあった」

「…!そうなんですか?」

「ああ。言うときが来たら、ちゃんと言うから…とりあえず今は、実乃里ちゃんは、早くここの生活に慣れることだ」


そう言って裕一郎さんは、私の肩をポンと叩いた。
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