イケメン御曹司とラブ甘同居
「見ればわかるでしょ。もう全部運んだし、大体は終った」


男は、ボリボリと腕を掻く。





「…親父は?」

「…お母さんのお骨に備えるお花の手配しに行くって、さっき出掛けた…」

「…なんだ。昨日はお前の引っ越し手伝ってやれとか言ってたくせに…」

「別にあんたに、頼むことはないよ」


別に、期待もしてないし…




「あーそうかよ。って、どこ行くんだよ!?」


私は部屋から出て、男をすり抜けて廊下をすたすたと歩く…




「…キッチン。これから使うこと多くなるだろうから、見ておこうと思って…」


確か…

1階にあったような…




「ついてこい」


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