トールサイズ女子の恋【改稿】
◇第19章:胸の痛みは消えなかった
やっと週末の金曜日で、今日が終われば明日は土曜、明後日は幸雄さんと出掛けられるとわくわくして鼻唄をしながら身なりを整えてアパートを出て駅に向かい、ホームで電車が来るのを待っていると冷たい風が吹いて身震いする。
「っくしゅ」
もう少し服装を暖かいものにすれば良かったかもと、鼻を啜っていたら電車が到着した。
電車から学生たちがぞろぞろと降りてきて、私は電車に乗るといつもの場所に立って中吊り広告を見ていたらYUKIが表紙を飾っている雑誌の広告を発見した。
不思議だな……【Bar Jewelries】で幸雄さんのスマホにYUKIの名前と2人が腕を組んでいる画像を見てしまったときは、てっきり彼女だと思っていたからYUKIの広告を見ただけで顔を背けていたのに、幸雄さんから妹だと知らされてからは見ても平気になったんだもの。
藍山駅について四つ葉出版社に向かいながら幸雄さんは交流会で飲みすぎてはいないだろうか、そんなことを頭に浮かべながらビルの中に入って総務課に向かい、いつものように挨拶を交わしてミーティングから1日が始まる。
「星野さんにお願いがあるんだけれど、この用紙に合同説明会のパンフレットに記載するスポーツ部の説明文が書かれているから、スポーツ編集部の荒木編集長に間違いがないかを確認して欲しいんだ」
「かしこまりました」
私は課長から用紙を受け取って2階に行くために階段を上がって編集部のドアの前に立つと、ICカードを使ってドアノブに手をかけた。
「水瀬、何やってんだよ!!」
姫川編集長の怒声が廊下まで聞こえちゃってるし…、一体どうしちゃったの?
「っくしゅ」
もう少し服装を暖かいものにすれば良かったかもと、鼻を啜っていたら電車が到着した。
電車から学生たちがぞろぞろと降りてきて、私は電車に乗るといつもの場所に立って中吊り広告を見ていたらYUKIが表紙を飾っている雑誌の広告を発見した。
不思議だな……【Bar Jewelries】で幸雄さんのスマホにYUKIの名前と2人が腕を組んでいる画像を見てしまったときは、てっきり彼女だと思っていたからYUKIの広告を見ただけで顔を背けていたのに、幸雄さんから妹だと知らされてからは見ても平気になったんだもの。
藍山駅について四つ葉出版社に向かいながら幸雄さんは交流会で飲みすぎてはいないだろうか、そんなことを頭に浮かべながらビルの中に入って総務課に向かい、いつものように挨拶を交わしてミーティングから1日が始まる。
「星野さんにお願いがあるんだけれど、この用紙に合同説明会のパンフレットに記載するスポーツ部の説明文が書かれているから、スポーツ編集部の荒木編集長に間違いがないかを確認して欲しいんだ」
「かしこまりました」
私は課長から用紙を受け取って2階に行くために階段を上がって編集部のドアの前に立つと、ICカードを使ってドアノブに手をかけた。
「水瀬、何やってんだよ!!」
姫川編集長の怒声が廊下まで聞こえちゃってるし…、一体どうしちゃったの?