トールサイズ女子の恋【改稿】
私は地元に近い、K駅という所に降りる。
ここは専門学校の頃に通っていた場所で、駅前通りには個人が経営する小さなお店が沢山あり、テレビや雑誌でも『住みたい街ランキング』の上位に入るとても人気の街だ。
駅ビルを出て信号を渡って左にある通りは『スペード街』で、ここにお気に入りのお店が地下にあり、ここの野菜カレーが大好きで早速注文をする。
「美味し~」
食べた瞬間に口の中が濃厚な野菜の味でいっぱいになり、根菜がアクセントになって体がぽかぽかとしてくる。
そういえば水瀬編集長、コンビニばかりで食事は大丈夫かな。
私は編集の仕事ってしたことが無いから雑誌が出来る仕組みが分からないけど、水瀬編集長は上司として社員をまとめなくちゃいけないし、遅くまで仕事をやっていそうだよね。
それに顔にも疲れが出ていたし、いつか倒れなきゃいいけど―…って、水瀬編集長のことが気になっているのはどうしてだろう。
そりゃあ飲み会の帰りに一緒に駅まで送ってもらったし、前髪にたまたま埃がついてたから取ってくれただけだし、気配りが出来る人ということだよね。
うん、そうだよ。いち社員として接しているだけだと、そう思いながら食後に出された飲み物を飲む。
「苦っ…」
あまりの苦さに、思わず眉間に皺をつくってしまう。
苦いのは飲み物の筈なのに、胸にも広がる感じは何で?
ここは専門学校の頃に通っていた場所で、駅前通りには個人が経営する小さなお店が沢山あり、テレビや雑誌でも『住みたい街ランキング』の上位に入るとても人気の街だ。
駅ビルを出て信号を渡って左にある通りは『スペード街』で、ここにお気に入りのお店が地下にあり、ここの野菜カレーが大好きで早速注文をする。
「美味し~」
食べた瞬間に口の中が濃厚な野菜の味でいっぱいになり、根菜がアクセントになって体がぽかぽかとしてくる。
そういえば水瀬編集長、コンビニばかりで食事は大丈夫かな。
私は編集の仕事ってしたことが無いから雑誌が出来る仕組みが分からないけど、水瀬編集長は上司として社員をまとめなくちゃいけないし、遅くまで仕事をやっていそうだよね。
それに顔にも疲れが出ていたし、いつか倒れなきゃいいけど―…って、水瀬編集長のことが気になっているのはどうしてだろう。
そりゃあ飲み会の帰りに一緒に駅まで送ってもらったし、前髪にたまたま埃がついてたから取ってくれただけだし、気配りが出来る人ということだよね。
うん、そうだよ。いち社員として接しているだけだと、そう思いながら食後に出された飲み物を飲む。
「苦っ…」
あまりの苦さに、思わず眉間に皺をつくってしまう。
苦いのは飲み物の筈なのに、胸にも広がる感じは何で?