輝龍―伝説篇―【気まぐれ更新中】
ガチャッ…
「………慧。」
「あ……」
慧は扉の横に、壁に身体を預けた状態で立っていた。
あたしを見るなり視線をそらし、後ろの三人を見つめていた。
「…………悪い。」
注意して聞いていないと聞き取れないくらいの小さな声で呟かれた。
「らしくないよ…」
小さく呟いた。
原因はあたしだって分かってるよ。けど、あんたたちは優しいから絶対言わないよね。
鈍感だって言われるけど、そうでないとやっていけないから。
「―――――――」
「――――」
何やら四人が話しているのが分かる。あたしに聞き取らせまいとしているのも。
しばらく、あたしは黙ったまま彼等を見ていた。
【更新速度を速めたいと思っているのですがなかなか…すみません】