綺麗になってやる!!

何で私じゃないとダメなの?

お店のお姉さんだって凄く綺麗だし・・・

そっちの方が絶対良いに決まってるでしょ。




「・・・・・」



私が黙っていても、お兄さんは何度も何度も頼んでくる。



「本当に私で良いのですか?」


「うん、君がいいの!!」


「・・・わかりました。やります。」



そう言うと、お兄さんは急に笑顔になり


「ありがと~!!!助かった。
俺、倉林千裕、よろしくな。」


「桜井菜々です・・・よろしくお願いします。」


「時間が無い、行くぞ!」


千裕さんは私の手を掴み、美容室から出た。


どこに行くんだ???


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