好きで好きで、それでも好きで。
私の隣にはキミがいて…


3月。別れの季節。
私にも別れがやってきた。

幼なじみで、ずっと一緒に育ってきたキミが外国へ飛ぶ。

やりたいことが見つかったみたい。

幼なじみなら笑って祝福する…それが普通。
だけど私は、私のキモチは
とっくに幼なじみ以上。

でも関係はやっぱり
幼なじみ。

毎日一緒に歩いて通った通学路。
そこの桜並木は満開に咲き、明日飛び立つキミを華やかに彩り、旅立ちを盛り上げている。

隣を歩くキミが呟く。


俺明日…

濁して途中までしか言わないキミ。
私には何故かそれが止めてと言ってるように聞こえた。
そんな訳ないのにね。

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