俺様彼氏とあたし様。
【寧音】



予想通りに始まった恐怖の宴…。



まだ昼の3時。



「寧音、釣りに行くぞ!!」

「行く~!!」



未成年組は、ヤツらに捕まらないように釣りを楽しむことにした。



釣り竿を持って堤防に座ってる日向は、昨日で少し焼けたみたいだ。



「黒くなってるね」

「あんまり焼けない体質なんだけどな。寧音も黒くなってる」

「二人で焼けてたらいかにも付き合ってますって感じだ」

「それもアリで」



日向といると落ち着く…。



そう言えばあたし約束したんだよね…。



本当にするのかな…。




そう思った瞬間に日向をやけに意識してしまう。



「引いてる!!」

「ウソ!?」

「一番先に釣ったヤツには一人から2万もらえるんだよ」



その一人にはあたしは含まれてないよね?



高校生のくせに大金賭けるなんて…。



ロクな大人になんないと思う。




< 145 / 425 >

この作品をシェア

pagetop