俺様彼氏とあたし様。
お昼を過ぎたあたりに鳴ったインターホン。



日向を確認してから玄関を開けた。



「来てやった」

「うん。入って」



日向が家に来るのは2回目だけど、この前はあたしに会いに来た後にお兄ちゃんと話してから帰ったからリビングにいる日向を見るのは初めてだ。



変な感じ…。



「何か飲む?」

「いらねぇからキスしねぇ?」

「意味わかんない…」



日向はあたしに軽くキスをした。



一瞬幸せに浸ったけど、少し疲れた顔の日向が心配…。



「何でヒロいねぇの?」

「今東北の方で撮影中なの。だからもう2週間くらいいないかな?」

「ふ~ん。寧音の部屋行く」



あたしもリビングだと何故か落ち着かないので日向と部屋に入った。



ミニテーブルの前に置いてある背の低いソファに座る日向は、テレビを付けた。



日向に触りたい…。




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