俺様彼氏とあたし様。
そのままさりげなく日向の隣に座った。



あっ!!



「ねぇ日向、セナさんと撮った事あるよね?」

「あぁ。何だよ急に」

「今日一緒だったの」

「へぇ。で?」

「携帯聞かれた。しかも教えた…」



日向の顔付きが変わる。



怒ってる…?



「あの人にあんまり関わんなよ」



日向はそれだけ言ってテレビに目を戻した。



怒んないの?



日向はヤキモチとか妬かないの?



不安になんないの?



もしかしてあたしに冷めてる?



「って、それだけで済むわけねぇだろ!!何で教えんだよ…。セナさんはすげぇ遊び人だ。電話なんか出なくていい」

「言われなくても出ないけど…。ごめんねヒナ…」

「断り切れない時もあるからな。仕方ねぇよ…」



どうやら冷めてはいないみたいだ…。



一瞬泣きそうになったじゃんバカぁ…。



「うぅぅぅぅ~…日向~!!」

「は!?何でくっつく!!離れろ寧音!!」

「ヤダ…」



そう言ったあたしを日向はため息をついてから抱きしめてくれた。




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