俺様彼氏とあたし様。
暗闇に馴れた目が、薄く寧音を捕らえる。



息が荒い。



すげぇキレイだ…。



「言っとくけど殴ったりすんなよ?」

「た、多分…」



それだけが心配だ。



残念ながら男の俺にはわからない痛み。



頑張ってくれ。



「痛い!!」

「力抜け…」

「死ぬ!!何なのマジで!!もうムリ!!イヤ~!!これ以上入って来ないで!!」



取り合えず中断中…。



寧音がうるさい。



「我慢してくんねぇと出来ねぇじゃん」

「本気でするの!?あんなに痛いのってマジない!!」

「じゃあやめ…るか…」



いつになったら満たされるんだろう…。



取り合えず寧音に服を着せてやって、気まずいから抱きしめた。



「怒ってる?」

「怒ってねぇ…。黙って抱きしめられてろ」

「ごめんなさい…」



これも寧音の為…。



まだ堪える。



寧音が頑張ってくれる時まで…。



その前に本当に…死ぬ…。




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