俺様彼氏とあたし様。
亜香里の会社のパーティを1週間後に控えたある日、俺は午後から学校に出た。



珍しく今日はもう仕事がない。



寧音を家に連れ込む!!



そう思ってたら寧音がやって来た。



「ねぇひー君、寧音の事好き?」

「は!?何お前…。誰?どちらさん?最高キモくね!?」

「黙れ。でさぁ、もう少しでパーティじゃん?寧音ね、欲しいドレスがあるの!!」



甘ったるい声で自分を『寧音』とか言っちゃってる寧音が俺におねだりしてきた。



ドレスを買えと?



「買って?」



今までに見た事がないぶりっ子系の寧音は上目使いでお願い中…。



本物の寧音じゃないとわかっててもカワイイ…。



「買ってやるから今日は家に来いな?」

「やった!!行く~!!じゃあ放課後デートしようね!!」



『放課後デート』…。



それヤバイな…。



俺、このまま一生騙され続けたい…。




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