俺様彼氏とあたし様。
それでも日向は追い掛けて来てくれた。



仕事に向かう為に学校を出ようと上履きからローファーに履きかえてた時、日向に腕を掴まれた。



「俺も行く」

「来なくていい」

「お前マジ何なの?俺といたくないわけ?」



その言葉に泣きそうになってしまった。



日向はあたしといたくて休みを作ってくれたんだ…。



なんであたしって素直になれないんだろう…。



「お前の仕事が終わる頃に迎えに行くから」

「うん…」



ごめんねって言えば済むのに、その一言がどうしても言えない…。



もうやだ…。



だけど仕事に行ったら笑うしかない。



日向を仕事に持ち込まないようにしないと…。



「Nene、不自然な笑顔だぞ?」



何か本当に自己嫌悪に陥りそうだ…。



こんなんじゃダメだ。



今日は素直になろう。



うん、絶対素直になる。




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