俺様彼氏とあたし様。
【寧音】



隣を歩いてるのは日向に似てる金髪の柊太。



さっきから話しかけてるみたいだけど聞いてない。



「こんなに似てるなら学校では兄弟とか言ってもバレないかな?」

「勝手にすれば?さっきからうるさいんだけど」

「寧音って本当に日向にしか興味ねぇのな…」

「ないね」



もうすぐ学校だ…。



やっとこのうるさいヤツから解放される。



「おはよう寧音!!あ、ヒナ君髪戻したの!?」

「日向じゃないよ。このチャラ男は柊太。日向の親戚~」

「ウソッ!?似すぎ!!あっ、でもよく見ると目が違う…」



桜も見間違えるくらい似てるんだね。



たしかに目が違う。



日向よりも柊太の方がキツイ感じの目だ。



日向のが全然カッコイイ。



「君カワイイね。今日の放課後俺と遊ばない?」

「柊太、桜は琉伊って言う奴の彼女。だからやめときなさい。本当にさぁ、日向と勘違いされるからやめてよ!!」



間違われたら日向の人気が落ちちゃう~…。




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