俺様彼氏とあたし様。
それから仕事をこなして家に帰った。



日向からのただいまメールはまだ来ない。



「あ、お帰り寧音」

「ただいま」



お風呂上がりのお兄ちゃんがパンツ一枚でリビングを歩いてた。



「ねぇ、お兄ちゃん、なんか変なとこに痣出来てない?」

「ん!?あぁ、これは…。撮影がハードでさ…」

「へぇ…」



何か隠してるような反応だったけど、あたしはお兄ちゃんに興味がないのでシカトした。



その後に入って来た日向からのただいまメール。



柊太の言葉を思い出したあたしは早速日向に電話をかけた。



「何だ」

「何だじゃないよ。なんで授業出てないの!?」

「あぁ、学園長に脅されてんだ…。理由は言えない。言ったら留年だ」

「留年!?日向頭いいのに!?」

「あの女はただもんじゃねぇ…」



日向が物凄く疲れたような声を出してた。



おそるべし学園長…。




< 262 / 425 >

この作品をシェア

pagetop