俺様彼氏とあたし様。
次の日に目覚めると、日向はもういなかった。



今日は県外だって言ってたっけ…。



リビングに出ると、蓮さんがキッチンに立ってた。



「おはよう蓮さん。お水ちょうだい」

「勝手に飲め。それよりお粥ってどうやってつくんだよ!!亜香里が寝込んだ!!」

「亜香里さんが!?それで蓮さんが料理!?片栗粉を何に使う気だったの!?」

「とろみ?もうやだ。お前が作れ」



お粥にとろみ?



残念な事になってるキッチン。



このままじゃ亜香里さんが気の毒だから、お粥を作りながら必死に片付けた。



「蓮さんもヤキモチ妬き?」

「かなり。亜香里が知らない男相手の商談とかすげぇヤダ。密室に二人ってマジなくね!?」



日向のヤキモチ妬きは蓮さん譲りだ。



亜香里さんも大変だったんだろうな…。




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