俺様彼氏とあたし様。
床に零れ落ちる涙。



元気はあたしの頭を撫でた。



「触んないで…」

「触るよ。だって寧音が好きだから」



もうヤダ…。



その場にしゃがみ込んで泣いた。



日向が怒ってる…。



あたしが悪い。



「寧音!!何してんだよ!!」



日向の声が頭の上から降ってきた。



すごく怒ってる。



「お前さっさと帰れよ」

「そうする。じゃあね日向さん」



そう言って元気は部屋を出て行った。



そのまま動けないあたしと、立ったままの日向…。



「立て…。帰るから」

「ヤダ…。怒って…る…」



すると日向はあたしの前にしゃがみ込んだ。



頭を撫でられてる…。



元気の手より日向の手の方が温かい…。



「怒ってるけど怒ってねぇから。だから帰るぞ?」

「ん…」



さっきとは違う優しい日向の声に立ち上がって日向の家に帰った。




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