俺様彼氏とあたし様。
もう元気を寧音に近付けない。



寧音は俺が守るし。



「俺以外に傾かなきゃそれでいい」

「うん…」

「今日の事はもう忘れろ」



そのまま泣いてる寧音をずっと抱きしめてた。



どうしてやろう…。



やっぱり殴っときゃよかった…。



あの時に一瞬浮かんだ『モデル』って言葉に躊躇してしまった…。



俺って情けねぇ…。



いつの間にか寝てしまった寧音をベッドに運んで部屋の電気を消した。



リビングに出ると蓮司と恭一君が飲んでる。



「俺も飲む」

「未成年だろ」

「嫌な事は飲んで忘れんだよ」



それから初めて大量に酒を飲んだ。



バカみたいに飲んだ。



「何があったんだ?」

「聞くな親父…」

「日向がこんなになるのは寧音絡みだな」



バレてるし…。



それにしてもどうすっかな…。




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