俺様彼氏とあたし様。
寧音は俺の撮影中も蓮司の側から離れようとしなかった。



蓮司がいてよかった…。



超マッハで着替えた俺は寧音と蓮司の所へ行った。



「お疲れ様でした蓮さん。まだ残るんですか?」

「イヤ、次は店の会議だから帰る。じゃあな、またどっかで」

「はい。ありがとうございました」



俺が頭を下げたら蓮司が帰って行った。



少しずつ増えはじめる女モデル。



「寧音、俺も今から行かなきゃなんねぇ…」

「やだぁ…」



寧音がすげぇ弱気だ。



周りから見れば『仕事とアタシ、どっちが大事なの!?』的な感じだろう…。



だから寧音と人気のない場所に来た。



「どうすっかな…。次は遅れらんねぇんだよ」

「うん…。行っていいよ。あたしは大丈夫!!」

「心配…。まだ元気いるし」



その時後ろから歩いて来る元気と目が合った。



ジッと立って見てる。



だから俺も元気から目を離さなかった。




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