俺様彼氏とあたし様。
撮影が終わった日向はそのままの髪型であたしと蓮に近付いて来た。



「今回はよかった」

「マジですか!?最高嬉しい!!」



蓮に褒められて子供みたいに喜ぶ日向もカワイイ…。



って、何であたしが日向なんかをカワイイとか思っちゃうわけ!?



日向なんか大嫌いだし!!



罪悪感ってヤツだよね?



「寧音、遅くなったから蓮さんが送ってくってさ」

「ウソ!?超~嬉しい!!」



そしてまた蓮さんの運転する車に乗った。



キレイな車の中は南の島っぽい匂いがする…。



暖かいし…揺れが気持ち良くて眠くなってきちゃった…。



「ねぇ蓮司、亜香里は今日早い?」

「多分。凜と葵が来るって言ってたしな」



ん?



この会話は夢だろうか…。



後部座席でウトウトしてたあたしは一気に目が覚めた。



「日向!?『蓮司』とか『亜香里』って何!?」

「あっ!!蓮司…寧音が乗ってたんだった…」



だから蓮司って何なんなのっ!!



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