俺様彼氏とあたし様。
公園には大きな木が立ってて、その下にベンチがある。



冬の公園は誰もいない。



ベンチに座って日向が買ってくれた1つのホットミルクティーを二人で飲んだ。



じわじわ温かくなる手と体。



片手はずっと日向のコートの中に入ってる。



こんな時間も幸せ…。



あたしは日向の腕に頭をくっつけた。



「何?眠いのか?」

「眠くないよ。ただ幸せだぁ~とか思ったから…」

「は!?そんなかわいい事言われたら照れんだけど…」

「本当の事だも~ん」



最近あたしって素直だ。



日向に対して素でいたくなる。



日向になら自分の恥ずかしいとことか、情けない所も見せてもいい様な気がしちゃう。



「キスしていいですか?」

「ダメ…」

「ダメって言われると余計したくなる」



寒い冬の公園での日向からされたキスは、夏の太陽より熱い。



これがあたしを素直にさせちゃう技の一つかもしれない。




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