俺様彼氏とあたし様。

後ろから肩を思い切り掴まれた。



「また痣になっから離せよクソ女…」

「いっそのことモデルなんか辞めたら？クソ日向」

「モデルは俺の天職なんだよ。不純な気持ちでやってるわけじゃねぇし」

「だったらプライベートももっと行動に気をつけなさいよ」

「お前に言われたくねぇよ暴力女」



ため息をついた寧音は俺の肩を離してシートにもたれた。



「俺も亜香里のファーストキス奪ったっけなぁ～」

「そうなの!?あんまり親のそう言う話しって聞きたくねぇんだけど…」

「はははっ!!やっぱり親子だな日向」



静かになった寧音を気にしながら蓮司と話した。



何で喋んねぇの？



「なぁ寧音…」

「何…」

「なっ、何泣いてんだよ!!」

「泣いてないっ…」



マジかよ!!



すげぇ罪悪感…。