俺様彼氏とあたし様。
女に泣かれると弱い俺はかなり動揺。



それを見た蓮司は声を殺して笑ってた。



「謝れヒナ。くくくっ…」

「俺が!?何で!?」



やっぱり謝った方がいいのかも…。



でも寧音に謝るとかって有り得ねぇ!!



「あ、ここです…」

「はい、じゃあまたなNene」

「今日は本当にありがとうございました。またどこかでご一緒できる事を願ってます…」



寧音は蓮司に頭を下げてから車を下りてった。



俺は何も言えずにただ助手席に座ってるだけ…。



「ほら、行ってこいよひー君。俺、あそこのコンビニにいっから」

「マジ?」

「あぁ」



蓮司がそう言うから、俺も寧音の後を追うように車から下りた。



ドアを閉めると走り出す車を眺めて気まずい雰囲気…。



涙目の寧音に睨まれてる…。



そんな顔で見てんじゃねぇよ…。



俺が悪いのかよ…。



< 40 / 425 >

この作品をシェア

pagetop