俺様彼氏とあたし様。
日向はそのまま泣いてるあたしを抱きしめたまま。



撮影の時に抱きしめられた感じじゃなくて、もっと…温かい感じ…。



「あぁ…。やべぇな…」

「何が…」

「封印してた狼魂が復活しそうだ」

「何それ…」



訳のわからない事を言う日向は、ゆっくりあたしを離した。



あたしは顔を見られたくなくて、ひたすら俯く事しか出来ない…。



「顔は最高にカワイイんだけどなぁ~」

「はい!?」

「寧音なんかとヤったら痣だらけになりそうだしな…」



ヤる!?



何考えてんの日向!!



「なぁ、今からする?」

「何をするって?」

「セック…いてぇ!!殴んじゃねぇよ!!」

「バカじゃないの!?誰が日向となんかするか!!さっさと帰れ腐れ×××」



それだけ言ってマンションの玄関に駆け込んだ。



信じらんない!!



やっぱりあたしは日向なんか大嫌いだ!!


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