俺様彼氏とあたし様。
ママはお仕事が忙しくて俺の撮影には来れない。



俺をスタジオに連れてってくれて、終わるまで待てってくれるのは浜田っていうおじさん。



パパの運転手をしてる人。



浜田君の息子は小学生。



俺も早く小学生になりたい。



「琉伊は西小だよな?」

「うん。お前は東?」

「そうなんだけどさ、一緒に私立に通わね?」

「私立か…。それもアリだな!!」



俺は琉伊と同じ学校に行きたくてお受験というものを体験した。



勉強も運動もできるし、外ではお利口さんだから難なく入学。



「私立なんてチョロいな」

「ちょっと日向!?学校ではお利口さんにしなさいよ!?」

「亜香里は心配症だな~」

「本当に生意気!!お母さんって呼びなさいっていってるでしょ!?」




俺は蓮司に教わった通り小学生でもいい子を演じることいした。



蓮司はあいかわらず人気があってもうすぐ30歳なのに25、6に見える。



亜香里は童顔だからか三十路前には見えない。



自慢の親父とお袋だ。



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