俺様彼氏とあたし様。
それからもあたしは平和な学校生活を送ってる。



「あ、寧音じゃん。久しぶり」

「日向か…。久しぶりだね~」



日向に会うのは撮影以来で、2週間くらい振り。



廊下で他愛もない話しをした。



もちろん話題は彼のこと。



「琉伊が女と付き合うとは思わなかった…」

「何で?」

「アイツは俺より狼だからな」

「えぇぇ!?マジ!?」

「でももう一筋みたいだから安心しろ」



琉伊もそっちのタイプだったんだ…。



日向は今でもそうなの?



そう考えると、胸の奥がチクチク痛んだ。



な、なぜ?



「寧音、目つぶって」

「えっ!?」



何!?



日向の手が近付いてきて、そっとあたしの頬に触れた…。



ビクッと反応してしまって、とっさに目をつぶった。



「まつ毛」



目のそばに触れた日向の手…。



ヤバイ…。



めちゃくちゃドキドキする…。




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