俺様彼氏とあたし様。
気付けば寧音の事ばかり考えてる。



罪悪感があるんだろうか…。



何故か眠れない…。



あ、寝れない時は寝酒だ。



蓮司が言ってた。



俺はまだうるさいリビングを通り越してキッチンの冷蔵庫から亜香里の缶チューハイを取り出した。



プシュッと開けて飲もうとした瞬間、デカい手に缶を取り上げられた…。



「ガキのくせに。5年早い」

「返せよ嵐。ってか何でいんの?」

「龍真が帰って来てるって聞いたから。話し聞きに来たんだよ、俺も映画監督なんでね」



そう言って俺が飲もうとしたチューハイを飲んだ。



大人ぶりやがって…。



「寝酒なんかするもんじゃねぇよ。癖になる」

「だって寝れねぇんだもん…」

「恋煩いでもしてんのか?」



コイワズライ?



なんスかそれ…。



「意味わかんね…」

「青春だねひー君!!」



『だははははっ』と笑った嵐は蓮司達のいるリビングに戻って行った。



おかげで寝れねぇよ…。



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