花火~散る記憶~



休み時間になると、真梨香が私の机の前に慌ただしく来た。




「繭、どうしたの?なんかいいことでもあったの?」






「私…決めたことがあるの」









私はさっき思い付いたことを、すべて話した。いけ意見には、真梨香はとても賛成していた。



でも問題点が1つ浮かび上がった。





―――巧弥くんはどこにいるの?








「そこさえ分かればねー…」





た、確かに
そそこら辺のことは 全くもって考えていなかった。

誰か知っている人とかに聞く――とか?



でも誰が知っているのかな。







疑問は残ったまま、放課後 真梨香と修学旅行用の服などを買いにいった。


今なら、修学旅行も楽しめそうで…ウキウキした。





「水着どうする?可愛いのにしようよ♪」








5月の中旬ぐらいだけど、大丈夫かな…
ちょっと寒そう。


そんなに水着にも力をいれていない。




「真梨香~。私そんなに水着はいいやっ 家にもあるし」








「なーに言ってるの!男子をメロメロにさせるチャンスじゃない!」







そうゆう目的ね…

でも男子をメロメロにさせなくても、私はもういいや。



でも真梨香一生懸命、水着を選んでいるから 少し応援したくなってきちゃった。







――――「うはーっ いい買い物した!」



服も買ったし、小物も色々買ったし ひとまず安心






そして…私は明日からさっそくバイトを探すことにする。


受験生ってのもあって程々にしなきゃいけないのは分かってる。




でもそれ以上に大切なんだ―――…









………「ただいま。お母さん 話があるの」


何、とお母さんはいつものように聞いてくる。




多分…お母さんはバイトとかはだめって言うかもしてない。


ましてや受験生の訳だし。
納得してもらわなきゃ…







「私、巧弥くんに会いに行くために バイトしたいの…」








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