花火~散る記憶~
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「あっくん、真梨香、竹内くん…っと」
只今 沖縄の空港にいます。
竹内くんとは、すっごく可愛い系男子。
顔がとても整っている。でも目がビー玉みたいにクリクリしてる。
そのわりには、男らしい一面がちらほらとあって、そのギャップが女の子の心をわしずかみしたらしい。
それに真梨香はすかさず食い付いた。
「竹内くんって、顔可愛いのに 身長高いよねー…。ヤバイ!これは私 行くしかない!」
真梨香…その清々しい移り変わりには、少し関心するよ。
あなたつい最近まで、巧弥くんだったじゃない…っ
「さー。じゃあバスに乗って出発だ」
3泊4日の修学旅行が始まった。
今から行くところは、まず旅館に荷物を置いて、そこから海へ行って遊ぶ。
海へ行った後は、自由行動。
班の人とは一緒に行動する。ほかの班とも合同してもいい。
「あっくん、海だよ?海!
沖縄ってやっぱ暑いよねー!」
「俺は 繭が元気になって良かったよ」
あっくん…
私が落ち込んでいるときは、いつも傍にいてくれたよね。
私は、あっくんになにもしてあげられなかったのに。
あっくんの目が合い、照れ臭そうに笑った。
「え…2人って付き合ってるー…とか?」
竹内くんの急な質問には、さすがに動揺した。
でも何も隠さずにあっくんはサラッと言った。
「元カノ。な?繭」
私は頭をブンブンと大きく縦に振った。
ってか何でそんなこと聞くのかな…
――――「着きました!海!」