花火~散る記憶~




全員、水着に着替えて 海に行った。





はしゃいで、海に飛び込む男子もいた。

私はと言うと――やっぱ去年の水着で、それがビキニってゆーのが恥ずかしいからまだ上着を羽織っていた。





「繭?早く上着脱いでよーっ
…あ、私は行ってくるねー♪」







そう言って、竹内くんのところへ行った。

――――――…暑い




やっぱ脱ごうかな。
沖縄に来て、海に入らないと やっぱ損!



それに気付いたのは、すぐだった。








私は着ていた上着を脱いで、真梨香のところに行った。




「真梨香…どう?変じゃない?」






「かっわいーー!ね、竹内くん」






竹内くんは、すっごく顔が赤くなったまま うんと頷いた。

そこにあっくんも来て、4人で海に飛び込むことにした。




「…なぁ。お前のこと狙っているヤツがいて、そいつが夜に旅館1階のフロアに来てだって」





あっくんがケロッとした顔で言うから、いったい何が起こったか分からなかった。けど、まぁすぐに分かったけど



「じゃあ……俺も予約するわ」












………え?

竹内くん?






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