花火~散る記憶~



誰かが私を呼んでるの。





『繭』って…





それが誰だか知ってるはずなのに、分からないの…。





分からないのよ…








愛しい気持ちでいっぱいなの。

でも抱き合ったりできない…




したくてもできない。





『繭…もういいよ』







ほら。また愛しい気持ちになる。


キミの声を聞くと、胸がいっぱいになるの。






でも、誰だか分からないの。








なんだかすっごく大切な物を忘れているような気がしてならない。





私の本当の気持ち―――――…














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