花火~散る記憶~
文化祭は、午前の部の午後の部に別れている。
私と真莉香とあっくんと安堂くんは、なんとか午前の部になれた。
午前の部は、午後の部と時間は変わらないけど、午前の部だと そのまま後夜祭に行けるから、ちょっと得。
「そういえば、午前の部と午後の部って何人づつだっけ?」
「待って!」
私が委員会でもらった、文化祭の資料を見て探していると、安堂くんが替わりに言ってくれた。
「クラス人数は、36人で 男女の割合は18:18。だからそのまま割れば、18人ずつ交代。18人の中で 2人がお客さんを、呼ぶ」
か…完璧!!
なんでそんなに完璧なの!?
安堂は、ドヤ顔で笑ってきたから、冗談で私もドヤ顔をした。
こんなに楽しいのに、最近 私の心のどこかで 何かが引っ掛かっている。
それは、何かもわからない
でもすごく大切なもののような気がしてならならのはなぜ…?