花火~散る記憶~
ガタタタン…ガタタタン……っ
電車の揺れる音が、何故か心地よかった。
「一回家に戻ってから、お風呂入って ご飯食べて、明日の準備をして、行く…と」
ハードスケジュールだけど、青春っぽくて 楽しみで仕方なかった。
「ウチの学校、文化祭が終わったら 体育祭だもんねぇ」
真莉香が突然言った。
そう言えば…忘れてた。
「体育祭頑張らなな!」
あっくんは、バスケもやってるから 運動神経はいい!
…安堂くんは、どうなのかな……
やっぱりいいのかな…
って!私何 安堂くんのこと考えてるの!?
バカバカバカ!
『次はー○○駅…』
「あ、私ここで降りるねっ
じゃあ、学校でね!」
真莉香が降りていった。
そしてこの3人になった。
謎の沈黙
なんか…なんか話題ないかな!?
話しないと、空気重いよ!
…………
「あ、俺降りるわ」
話もしないまま、あっくんは降りてしまった。
あぁー。
あっくん行っちゃった…
あっくんと会うのは、明日の朝か。