花火~散る記憶~


ガタタタン…ガタタタン……っ







電車の揺れる音が、何故か心地よかった。


「一回家に戻ってから、お風呂入って ご飯食べて、明日の準備をして、行く…と」








ハードスケジュールだけど、青春っぽくて 楽しみで仕方なかった。





「ウチの学校、文化祭が終わったら 体育祭だもんねぇ」







真莉香が突然言った。


そう言えば…忘れてた。





「体育祭頑張らなな!」

あっくんは、バスケもやってるから 運動神経はいい!




…安堂くんは、どうなのかな……






やっぱりいいのかな…





って!私何 安堂くんのこと考えてるの!?

バカバカバカ!




『次はー○○駅…』






「あ、私ここで降りるねっ
じゃあ、学校でね!」




真莉香が降りていった。

そしてこの3人になった。





謎の沈黙



なんか…なんか話題ないかな!?

話しないと、空気重いよ!






…………



「あ、俺降りるわ」






話もしないまま、あっくんは降りてしまった。

あぁー。
あっくん行っちゃった…





あっくんと会うのは、明日の朝か。









< 22 / 116 >

この作品をシェア

pagetop