花火~散る記憶~
―――――…
「えぇぇ!?そんな所まで進展したの!?」
「しーっしーっ!!声が大きい!」
翌日、真莉香が朝から遊びに来てる。
そして、昨日の事を隅々と、嘘なしで話した。
そうしたら…真莉香ったら予想以上の反応しちゃって。
「ってかさぁ…もうそれって付き合ってるのと同じじゃない?」
そう言われればそうかもしれないけど、私達 お互いにそんな風に思ってないし…
しかもあの安堂くんだよ?
女の子と付き合ったことあるの、1回だけだし そんなかで私の事好きって…ないない。
私も…………そんなことないし。
「真莉香考えすぎだよ~」
「んー…でも、最低 安堂くんは繭の事好きだねっ」
ダメだ…真莉香の妄想が始まる!
あーでもない、こーでもないと語り始まるんだよ(頭の中で)。
「もしだよ?もし、本当に安堂くんが繭の事好きだったら、その時はどうするつもりなの?」
―――考えたことなかった。
何故か“もし”なんて考えたくなかったんだ。
不思議