花火~散る記憶~
「私こそ、無神経な事言ってごめん!もう安堂くんとは、ベタベタしない!真莉香の応援ばーっかするっ」
真莉香は、満面の笑顔だった。
それを見て ホッとした。
―――――― って言いたかったけど…
何かが私の心に突き刺さるの。
喉に魚の骨が刺さったみたいに。
…ううん。それよりもっと重いもの。
なにかな。
「あ、じゃあさ…月曜日に向けて なんか作戦たてよーっと♪
じゃあ帰るねっ お邪魔しました~」
あとでまたメールすると言って、バタバタと急ぎ足で帰っていった。
恋ってどんなのかな…
私とあっくんみたいに、穏やかな恋もあれば…
後はどんな恋があるっけ?
まぁいいや。
またそのうちわかるよね。