花火~散る記憶~
第2章
冬~聖なる夜~
「ゆーうきーやコンコン♪」
「繭、かなりテンション高いね…」
いよいよ、冬の季節。
今 丁度雪が降っている。
寒そうだけど、中から見る分には 楽しい。
「真莉香、あっくんと安堂くんってあれっきり…?」
真莉香は静かに頷いた。
そう、文化祭のあの日から 口をまともに聞いていないらしい。
2人が喋っている姿なんて、見てないもん。
「あぁー。せっかく4人でクリスマス過ごしたかったのにーっ」
「繭ちゃーん?冬休みの事考えていないで、テストあること 忘れてない?」
―――すっかり忘れてました。
嫌な事思い出したなぁ。
せっかくいい気分でいたのに…
私って昔から、意外とちょいバカなんだよね~。
真ん中より少し下ぐらい。
真莉香とあっくんは、真ん中ぐらいか それより少し上ぐらいってとこ。
「繭!クリスマスの事より、テストの事でしょ!今年は赤点を4つ取った人は、冬休み補習だって!」
え?待てよ。
私5つだ。
嘘ーー!
クリスマス過ごせないの?
私の頭バーカ!