花火~散る記憶~
―――「繭ー!さっきは ありがと~っ」
真莉香の顔が まともに見れない。
耐えなきゃいけないのに。
「全然!応援するって言ったじゃん…」
最後、声が消えていったけど…変に思われてないよね?
なんだか友達なのに、変だ。
「楽しく、しっかり勉強しなよー?」
「あはっ そー言う繭も、勉強大丈夫?」
「あっくんとデートですっ」
笑い合っていられるのも、今だけだ。
また、4人の関係を崩れる出来事が起ころうとしているんだから…
―――――――――――…